ドリー夢小説
とある日の夜、その小女は慰霊碑の前に座っていた。
「父さん、母さん・・・」
その時、後ろで何かの気配を感じた。
「誰?!」
後ろを振り向かないで、出来る限り落ち着いて言った。
忍はいつも冷静にいないといけないからだ。
忍は・・・
「・・・」
後ろにいる誰かは、何も言わず刀を振り上げた。
それと同時に、その少女は「誰か」にばれない様にチャクラを上半身に集めた。
そして数秒後、自分の目の前が赤くなり、暗くなるのを感じた。
「生き残ったの、あの子だけみたいよ」
「あの子」はそれを聞いた後こっそり病院抜け出し、とある所へ向かった。
その後の事だった。
「ねぇ皆!もう1人生きてるわぁ!」
「本当!」
看護婦達は、歓喜の声を上げた。
2人目の、生き残った「少女」の名前は、うちは といった。
***血***
事件の翌日。
数人の会話が、とある部屋から聞こえる。
「彼女を生き残らせようとした確立はありますかねえ」
誰かが言った。
「いや、あの子はぎりぎりだが致命傷を避けていた。彼は本当に殺すつもりだっただろう」
他の声が聞こえた。老婆らしい。
「・・奇跡だの」
1番偉そうな者が言った。
「彼女の存在が知られたら、すぐにイタチに狙われ、そして殺されるでしょう・・・」
何処で情報を聞いてるか分かりませんが」
「名前を変え、一族ではないということですごさせるしかないな」
「彼女にもう今までの記憶は無い。名前を変えるだけでいいだろう」
「ねーぇーっ!はやく行こうよ!遅刻しちゃう!イルカ先生怖いんだから!」
「〜・・・待って待って、まだ靴はいてない・・・」
「ちょっと!今日は卒業試験だよ?!もお〜」
2人の少女は、急いで支度を済ませるとアカデミーに向かって走り出した。
「カカシ先生、おっそぉ〜いっ!!!何分待たせてると思ってんの!いつもいつも・・・」
「1時間修行してから来てもあいついなさそうだな」
「あ、サスケ!それナイスアイデアってばよ!」
「サスケ君、超あったまい〜☆だれかさんとは大違い!」
「・・・それって俺?サクラちゃあーん・・・」
いつもの3人が、いつもの会話をしていた。
いつも通りの、同じ日々。だけど、今日はなにか違った。
「急げ急げ〜・・・キャー!!!!あと5分だぁ〜っ!!!」
が叫んだ。スピードがあがる。
「誰のせいなんだよぉ!?」
「あ〜アカデミー生だ〜っ」
サクラが懐かしそうな目で見る。
「懐かしいなあ〜イルカ先生元気かなあ〜最近会ってないってばよ」
ほんの数秒だった。
とサスケは目をあわせた。
2人の間になにかがおきた。
「・・?!」
「どうしたの〜サスケ君、ボーっとしてるよぅ〜・・・」
サクラがサスケを覗き込む。
「・・なんでもない」
「どうしたの〜早く行こうよ〜スピードさがったよぅ?!遅いぞぉ〜」
はの肩を叩いて言った。
「ぅ・・・ぅん」
2人は過去を見た。
あの人は・・・
***
「・・・合格した・・・?」
試験後。試験をした教室の外。
仲良し忍2人組は会った。
「そっ・・・あ・・そっちは?・・・」
「や・・一緒に言おうよ・・せ・・・せぇの」
「「合格!」」
「「・・・キャー!!!!!!」」
廊下に響き渡る歓喜の悲鳴を2人はあげた。
この後、イルカ先生に怒られることになる。
***
「・・・・・・班どうだった・・・?」
班決めをして数日後。演習をした後の学校前。
仲良し忍2人組はまた会った。
「え、演習の事・・・?」
2人の頭、腰には木の葉のマークが刻まれた額あてがあった。
「・・・ぅん」
「・・・前と同じように一緒に言おうよ」
「ぁ・・ぅん・・・せぇの・・・」
「「合格!」」
「「・・・キャー!!!!!」」
学校中に響き渡る歓喜の大声を2人はまたあげた。
この後、またイルカ先生に怒られるようになる。
***
とある日の夕暮、サスケは、とある湖にいた。
そして何かを想っていた。
そこを、任務帰りのは通った。
「あ、前の」
見覚えのある人。その背中にはなにか引っかかるマークがあった。
団扇たっだ。
「団扇・・・団扇・・・ぅぅう〜ん・・・?な〜にか思い出せそうな思い出せないような・・・・」
その人は後を振り返った。
2人の目が合った。
この時は本当に、2人はそれぞれ記憶が見えた。
は頭痛がした。ひどい頭痛・・・
小さいとき、一緒に修行した。
いつも一緒だった。
うちはせんべいいつも食べてた。
そして・・・あの日の夜・・・誰かに・・・
・・・あの人は・・・
「・・・か?!」
「サ・・・サスケ?!」
2人はほぼ同時に言った。
・・・はうちは一族、そして2人は幼馴染だったのだ!
もう日は沈み、夜になっていた。
「まだ完全には思い出せてないけど・・・」
あの後、2人は里の話について知っている情報を覚えている限り話した。
「それにしてもイタ兄がやったなんて・・・」
一時好きだったイタチに傷をつけられ、
さらには友達も知り合い皆殺された事にショックを受ける。
「俺は・・・あいつに復讐する」
「え!」
はサスケを見た。サスケは池を見ていた。
サスケは一族が皆いなくなったときの事を思い出した。
この湖で、石を投げ・・・兄を見た・・・
あの時決めた・・・俺は復讐者だ・・・
「だからこのうちは一族を復興する・・・そしてこれは、俺の野望だ」
「でも復讐って・・・だめだよ!危険でしょ・・・」
「あいつは俺を復讐者として選んだ。だから強くなって挑む・・・」
「・・・」
もう私はきっと彼を止められない、は思った。
ただ、無事をきっと祈るだけ・・・
「じゃあな」
湖に1人残し、サスケは去っていった。
「すっごい私心配してる・・・」
月の下では1人で笑った。
次の日、任務のないは間違えて早く起きてしまった。
そして、約6年ぶりに両親の墓に行った。
慰霊碑だった。
「うちは・・・父さんと母さんは誰にやられたんだ?」
「九尾じゃよ」
「!!」
後ろに誰かがいる。
3代目火影だった。
「ほっ・・・火影様」
火影はの隣に来た。
「君が生まれたあとすぐ、九尾が村を襲ったのじゃ」
「九尾って?」
始めて聞く名前だった。
「9つの尾を持つ、妖怪じゃよ」
シーッとに言ってから、火影は続けた。
「そしてそやつを生まれたばかりの男の子に封印したのが、4代目なんじゃ」
は慰霊碑のある場所から少し見える火影岩を見た。
4代目の顔岩は朝日を浴びて光っていた。
「その男の子生きてるの?」
「君の幼馴染のすぐそば・・・彼と同じ班の男の子じゃよ」
花を置き、火影にあいさつしたは慰霊碑から去った。
その後、はまたあの3人に会うことになる。
「あ、サスケ。何やってるの?」
カカシ先生のバカァ〜と叫ぶ男の子の隣にサスケはいた。
「・・・任務・・・」
「!?」
サスケのに対する返事にサクラが反応する。
(誰!?こいつ!?)
「うちの担当上忍、遅刻癖があるんだよ」
(何者!?コイツ?!)
「へぇー暇だねぇ。」
そしては隣でじろじろ見る男の子を見つけた。
『君の幼馴染のすぐそば・・・彼と同じ班の男の子じゃよ』
この人が・・・あの・・・親を殺した・・・
何かを言おうとしたがその前にサクラに引きずられ・・・
男子から少し離れたところに連れていかれてしまった。
「あ・・・あんたサスケ君の何!?」
サクラの後ろにはもう1人の恐ろしきサクラが。
「幼馴染です、昔からの・・・」
おびえる。
「は?!名前は!?」
「・・うちは・・・でした・・・」
「・・・!!!」
サクラは、何かを悟ったようだった。
すぐさま、笑顔が出てくる。
「ちゃん、昔サスケ君ってどんな感じだったぁ?♪」
目がハートになっている。この人・・・
「やめろ、・・・サクラ、カカシの奴来たぞ」
「ぁ、はぁいwwまたね、ちゃん♪」
そして2人は行ってしまった。
「・・・嵐が去った・・・」
にしても、サスケもあの男の子もすごいなぁ・・・は思った。
思ってみれば自分は暗部か何かに見張られてたりもした。
安全なところに住めるようにいろいろした。
それは、まだ自分が弱いから・・・
でももう今は十分1人で生きていける・・・
あの2人みたいに・・・
「あのぉー火影様?ちょっと話が・・・」
夕方。いつもの湖にサスケはいた。
日が湖の前の木々の中に消えていこうとしていた。
「あ、サスケ!」
はサスケの隣に駆けていった。
「・・・」
勝手に隣に座り夕日を眺める。
「あたしね、今度から1人で生きてくことにした。あんたたち2人みたいに」
「自ら孤独に行くのか」
サスケは頭を下げたまま水面を見ている。
「なんか変な感じね、その言葉・・・もっと強くなるためによ」
背伸びする。
「なんか、大人に見張られないで独立して、大切な人見つけてみたくて」
「・・・」
「あたし、大切な人を守る事が1番の強さだと思うから」
サスケが顔を上げた。
「復讐って・・・誰も良く思わないよ。復讐の復讐・・・同じことの繰り返し・・・」
「俺は兄貴を許さない・・・兄貴も俺を復讐者として選んだんだ」
「・・・サスケ・・・」
サスケが寝そべった。
「・・・」
「安心する」
サスケが呟いた。
「・・・へ?」
「お前の横だと安心する」
「・・・へ??」
「複雑な事考えなくてもいい気がする」
「・・・勝手にいてくださぃぃ〜・・・」
サスケ・・・
小さい時もうちに同じ事いってた気が・・・
―兄さんのやつ・・・修行してくれないんだぞ!
―あはは!自分でやりゃあいいのに!
―・・・な
―は?
―なんか落ち着くなぁ〜お前の隣って
―・・・は???
―色々考えてなくていい気がしてさ。
夕日がまぶしい。
でも顔が赤いのばれちゃうから、見てる。
なんか、すっごく、サスケの事気にしてる・・・
***
今日は、2人とも任務がなかった。
先に湖で待機していたにより、サスケは1人の時間を失った。
「・・・サスケサスケ!あっち向いてほいしよっ」
「・・・何だそれ」
しばらく黙っていた2人。
サスケは寝ていたがゆっくりと起きだす。
「やだ〜思い出してきたんだよぉー・・・小さい時によくやったぞぉ」
「ガキの遊びかよ・・・」
「あんた、いっっつもうちに負けてたから、今はどうかな〜って思ってさ^^」
プツリ、とサスケ。
「どうやるか忘れた・・・が、やる」
数分後・・・
これはサスケの完全なる負けだった。
いくら反射神経がよくても・・
は完全にサスケを自分の向かせたい方向に動かしていた・・・
じゃんけんに勝っても、相手は上手に避けていた。
「何故だ・・・」
「楽しい〜♪」
その後数十分、まだまだこの勝負は続く事になる。
「50連勝♪」
太陽は真上にあった。昼だ。
「ということで復讐は止めましょう!」
「は!?」
サスケが珍しく大声を上げた。
「うちに負けたので、止めましょうてことだっ。」
は立ち上がった。
「意味わかんねえよ」
サスケが睨む。
「・・・反射神経鈍すぎー・・・なんだょっ。まだまだだね」
は歩き始めた。丘へ向かって。
「・・・うるせえ・・・」
サスケが静かに、でもに聞こえるくらいの強さで言った。
「怒った?切れた?図星?」
サスケの声とは逆に、は大声で、でも少し弱く言った。
「・・・黙れ」
「復讐なんて何も誰も得ないから。恨みが恨みを作るのよ。」
「黙れ」
「イタ兄殺してどうなるのよ。まだそんなに弱いクセに。一族復興優先に考えな」
「・・・」
サスケは何も言わなかった。
はきっと言い続ける。
「おなかすいたぁ〜一楽行こうかな」
振り返ってみるともうサスケの姿は見えなくなっていた。
頬に何かが伝った。
「馬鹿サスケ、こんなうちが珍しく心配してるってゆーのに・・・」
深呼吸して、一楽に走っていった。
***
「おかわりぃっ!」
「ちょ、ナルト、俺の金で払ってるっつうのに!!!」
「・・・」
そこには、アカデミーで大好き+怖かったイルカ先生と、
ナルトというサスケと一緒の班の男の子がいた。
―同じ班の男の子・・・
「ぉ、久しぶりだなあ」
イルカはすぐに自分の元生徒の気配に気づいた。
「先生ずるい〜1人におごってるだなんて!」
いつもの自分に切り替えて反応する。
「や、おごってやるよ、お前もがんばってるらしいからな」
「ゎあ〜い^^」
「ちゃん?あってる?」
黄色い髪の例の男の子が言った。
「あってる」
「ょろしくだってばよ!・・・あちぃ〜!!!」
「お前出来立てのを一気に口に突っ込むな!」
・・・コイツまぢで1人か?明るすぎ・・・
明るい昼食始まった。
「ごっそさんだってばよ、イルカせんせっ☆」
「ごちそぉーさまぁー」
「ああ・・・これからお前らどうするんだ?」
空っぽに近い財布をポケットに戻し、イルカは言った。
「カカシ先生探して修行する!それかサクラちゃんとデートwということで〜」
そのまま男の子は高速で去った。
「・・・おまえはどうするんだ?」
ナルトを見送って、の方に向きなおり、イルカは聞いた。
「しーらなぁい。じゃ。ごちです」
イルカに背を向けて、歩き出す。
「・・・お前あいつのこと知ってるだろ」
は立ち止まった。
「うん」
「・・・団子食うか?」
「2度もごちです」
「や・・・やあ・・・」
ラーメンを食べ、さらに団子と茶を2回もおかわりする姿をみてイルカは何故か返事に困った。
こいつはあいつ・・・チョージみたいだ。
「あいつ狐なんですってね」
「・・・ナルトの事だな・・・」
「信じられない・・・っすよ。あんなに楽しくあの子が過ごしてるのって」
イルカは空を見上げた、ナルトに卒業試験合格を下したあの日を思い出した。
「自分から明るくなろうとしてるんだよ。泣くのにも飽きてるんだろうな」
「・・・ぃ・・なぁ」
「へ?」
「いいなあ。明るく振舞えて」
は気づいていた。
自分は時々自分の性格にあわせて演じている事があると。
悲しくなりたくないから馬鹿げた事をやったりしている事を。
あの男の子は、苦労しながらも心の奥底から今楽しんでいるんだ。
楽しもうと頑張っているんだ。
はその男の子がとてもまぶしく見えた。
「おまえも、きっと出来るさ」
イルカは全てを察したようだった。分かっていたようだった。
「お前は元々優しい奴だからな」
太陽は、真上。雲がない、快晴だった。
***
「サスケー!」
3日後の事だった。任務の後すぐさまは湖に向かった。
しばらく待っているとサスケはやってきた。
またはまたサスケを待ち伏せしたのだ。
「・・・何でいるんだよ」
「あやまりに来ましたぁー」
「は」
「申し訳ありませんでしたー以上。」
は自分の隣を指差した。座れと言いたいらしい。
「意味わからねえよ」
サスケがの隣に腰かけた。
その瞬間だった。
の右手に隠されていたクナイがサスケの首元を狙った。
刹那、サスケの腕がの手首をつかみ、指を絡ませ、の手からクナイを離させた。
「何する・・・」
「ほら、反射神経早いじゃない。だからゴメンナサイと。」
「・・・」
「ゲームと実際違ぅもんね〜あっちむいてほぃ」
サスケはを見つめた。
は笑いながらも奥に何かがあるように見えた。
本当にこいつは俺を心配しているみたいだ・・・
「もう一度やらせてくれ・・・」
「ぉ、勝つ気ありあり?♪」
「じゃんけん・・・ぽいっ」
同時に2人の手が出る。
:グー サスケ:パー
「ぉっ!?本気!?」
が笑う。
うちは避けるのも得意なのよっ。
「あっち向いて・・・ほぃ」
サスケは指を上に向けた。
も余裕に浸りすぎたか。
つられて向けてしまった・・・
「ぁああああッ・・・ぁ?!」
あげた直後だった。
の目の前にサスケの顔が近づいて・・・
サスケはにキスをした。
誰も好きになる気はなかった。なのに
彼女は優しくて、輝いていて。
結局は今復讐を選んでいる。
自分の心が弱いからだ。
を大切にしたい・・・
赤面するを1回抱きしめて、サスケは離れた。
もう少し心が強くなるまで・・・
自分の心がしっかり決まるまで・・・
待っていてくれ。
はサスケを見つめながら笑っていた。
「大好きっ。」